G U E S T S P E A K E R S

11/28(土)

講師

IDA HIDEYUKI

井田 秀行
信州大学教育学部 准教授

専門は森林生態学。ブナの森の生態研究をライフワークとする。
そのほかにも古民家の建材に使われている木材の種類を調べることで伝統的な里山の木々の使い方を再評価したり,ブナの実の食材利用による地域活性化に取り組んだりしている。
十数年前に長野県飯山市の農村集落にIターンして家族とともに古民家に暮らす。
現在、集落の活性化委員長をはじめ「北信濃の里山を保全活用する会」会長、「いいやまブナの森倶楽部」副会長として,地域の文化や自然の保全活動に関わる。

主な著書は「信州木の葉図鑑」(オフィスエム)、「おしりのはっぱ(科学絵本)」(オフィスエム・最新刊)。

広島大学総合科学部卒業。学術博士。1968年愛知県名古屋市生まれ。

OGAWA SAYURI

小川 さゆり
1971年 長野県駒ヶ根市生まれ
中央アルプス地区遭対協救助隊員、信州登山案内人、日本山岳ガイド協会認定登山ガイド

スノーボードのトレーニングのため、山に登り始め、景色も良く達成感もありすぐに山が好きになる。
25歳の時友人が雪崩で命を落とし、山は楽しいだけではない命と向き合うリスクを突き付けらる。「山で悲しい思いをしてほしくない」そんな思いを持って救助隊員、ガイドとして活動中。

Zumbrunn Smi

ツンブルン・サミー
1963年1月24日にスイスのベルグドルフ生まれ。52歳。職業は、バスの運転手。
趣味は、ヨーデル(歌)、スイス国旗の旗振り、アルプホルン奏者。

本職は、「歌うドライバーとしてスイスでも有名なバスの運転手」である。本職と共に情熱を掛けているのがヨーデルを歌う事で、世界中のお客様に歌声を披露し、スイスの文化を世界中に広めている。
「歌うドライバー」(The Singing Driver)というタイトルのCDも作り、スイス国内の多くのヨーデル・コンテストにも出場し、優勝を始め多くの優秀な成績を収めている。
また、スイスの国旗を使った「旗振り」や「アルプホルンの演奏」も行なっている。

ANDO ICHIRO

安東 一郎
グリンデルワルト日本語観光案内所所長(経営)
スイス山岳会会員
グリンデルワルト・スキークラブ会員

1954年9月23日福岡県北九州市八幡西区生まれ。
大阪府下の高校を卒業後、近畿日本ツーリストに入社。19歳に退社して、横浜港からソビエト連邦のバイカル号に乗船し、シベリア鉄道経由でヨーロッパへ。イギリスのロンドンで英語学校に通いながらアルバイトし、資金を稼ぐ。
ヨーロッパ旅行中にグリンデルワルトへ訪問し、アイガー北壁に圧倒され「将来、ここに住みたい!」と誓う。その後、地球を3周し、各地を見聞するが、「やはり住む場所はグリンデルワルトしかない!」と決断する。仕事でハワイ駐在中に、同じ短期駐在員としてやってきた康代(やすよ)と出会う。
1984年、ハワイと大阪で結婚し、すぐにグリンデルワルトへとやってくる。スイスで初めての日本人夫婦による旅行会社「グリンデルワルト日本語観光案内所」を1985年に開設。地元の観光局と協力し、積極的に日本人客誘致を推し進め、1年に1~2回の割合で、日本へ営業に行く。また、グリンデルワルト役場からの信頼を得、姉妹村である長野県安曇村との姉妹村交流の窓口となる。その後、ツェルマットの姉妹都市である新潟県妙高市との交流の窓口にもなる。
2000年5月1日より在スイス日本国大使館(ベルン)からの要請により「邦人事故発生」時の情報収集と、報告、並びに「邦人援護」の支援、協力を行なっております。また、地元の警察や病院には日本人の事故の場合の連絡先となっています。 さらに、日本の各テレビ局やプロダクションから、スイスの取材、撮影のコーディネイト、情報提供、協力なども行なっています。

KOIZUMI TAKEEI

小泉 武栄
1948年長野県飯山市生まれ。東京大学大学院博士課程修了。理学博士。

現在、東京学芸大学名誉教授。専門は自然地理学、地生態学。山の地形、地質、自然史と植生分布との関わりや、川や里山など身近な自然の生い立ちを研究してきた。

著書に『山の自然学』(岩波新書)、『自然を読み解く山歩き』(JTBパブリッシング)、『ここが見どころ 日本の山』(文一総合出版)、『日本の山と高山植物』(平凡社新書)、『日本の山はなぜ美しい』(古今書院)など。

YAMAGUCHI TAKASHI

山口 孝
涸沢ヒュッテ代表
北ア南部地区遭対協救助隊長

1947年東京生まれ。中学生から北アルプスの山に親しみ、1972年より穂高・涸沢ヒュッテの小屋番になる。併せて山岳救助の任にあたるようになり、現在は槍・穂高連峰の山岳救助隊長を務める。
レスキュー出動回数は通算300回以上。 穂高岳山荘の宮田八郎との出動も50回余り。
小学館コミック『岳-ガク-』の原作中にも ”ヒュッテ山じぃ”のオーナーとして実名で登場する。

MIYATA HACHIRO

宮田 八郎
穂高岳山荘 小屋番
ハチプロダクション代表

1966年神戸生まれ。学生の頃から穂高を訪れ1991年穂高岳山荘スタッフとなる。1994年〜2006年支配人を務める。年間200日を山で暮らしながら、映像技術とテレビ中継技術を穂高で学び、映像制作会社ハチプロダクションを設立。小屋番の傍ら撮影・制作活動を続けている。
現場にいる身として遭難救助にも多数出動。小学館コミック『岳-ガク-』の原作中に“宮川三郎”でコミカル・シリアスに登場。

OKADA YOSHIHIKO

岡田 嘉彦
長野県警察山岳遭難救助隊 副隊長

1971年大阪生まれ。大学入学と同時に山岳部に入部し、自然の素晴らしさと厳しさを体感した。1994年に大学卒業、山で得た技術を生かすため救助隊のある長野県警察を拝命。1996年に念願であった長野県警察山岳遭難救助隊に指名され、本年で救助隊20年目となる。現在は警察本部山岳安全対策課で救助活動や遭難防止活動の指導に当たっている。

IMADA MEGUMI

今田 恵
1985年、岐阜県高山市生まれ、30歳。
穂高岳山荘三代目。

2008年、早稲田大学を卒業後、(有)穂高岳山荘へ入社。現在、代表取締役。
厳しい環境下の山小屋を、正統派でありながら現代的で過ごしやすい場所に、というポリシーを父から受け継ぎ、今の時代の登山にあるべき山小屋の理想の姿を目指している。
2013年に出産、一児の母。現在は山荘現地をスタッフと夫に任せ、飛騨にある山荘事務所を拠点に、事務・広報渉外業務と育児に奮闘中。思い出に残っている登山は、北岳、6月の富士山、表銀座縦走、キナバル。

YOSUMI YURI

四角 友里
アウトドアスタイル・クリエイター。

女性のためのアウトドア普及活動に力を入れ、執筆、トークイベント、ウェアのプロデュースを通し、独自のメッセージを発信。
山スカートの第一人者、登山ブームの立役者の一人として活躍しながら、着物着付け師としての顔も持つ。

現在『山歩みち』『日本シェアリングネイチャー協会』などで連載をもち、『ランドネ』をはじめとする登山・アウトドア雑誌にも多数出演・執筆。
アウトドアブランド「マーモット」で展開している共同開発製品は多くの女性登山愛好者の支持を受け、ウェアが海外の賞を受賞するなど評価が高い。

著書に、ライフスタイルエッセイ『デイリーアウトドア』(メディアファクトリー)、自身の10年以上の試行錯誤の経験から学んだ山のノウハウが満載の『一歩ずつの山歩き入門』(枻出版社)がある。

Web: respect-nature.com
facebook: www.facebook.com/yuri.yosumi

KOBAYASHI CHIHO

小林 千穂
山岳ライター・編集者。

山好きの父の影響で、子供のころに山登りをはじめ、里山歩きから雪山、海外遠征まで幅広く登山を楽しむ。
山小屋従業員、山岳写真家のアシスタントを経て、現在はフリーのライター・編集者として活動。

『山と溪谷』『ワンダーフォーゲル』など登山専門誌に多数寄稿するほか、山番組にも出演。著者に『女子の山登り入門』(学研パブリッシング)、『失敗しない山登り』(講談社)などがある。2014年に南米のチンボラソ(6310m)に登頂。登山ガイドの資格も持つ。

SUZUKI MIKI

鈴木 みき
イラストレーター

1972年東京生まれ
山梨在住

18年前のカナダ旅行をきっかけに山に目覚める。
以来、山小屋のアルバイトなどを経て
登山雑誌へ執筆や自らの登山経験を描いたコミックエッセイで山の魅力を伝えている。
その一方、登山同行ツアーなども行い、登山初心者を応援している。

「悩んだときは、山に行け!」「ひとり登山へ、ようこそ!」
「私の場合は、山でした!」(平凡社)
「あした、山に行こう!」「山小屋で、会いましょう!」
「山テントで、わっしょい!」「山、楽しんでますか?」(講談社)
「鈴木みきの山の足あと」「鈴木みきの山の足あと ステップアップ編」(山と渓谷社)

最新刊「地図を読むと、山はもっとおもしろい!」(講談社)

ブログ: http://ameblo.jp/suzukimiki

KAWASAKI MIYUKI

川崎 深雪
株式会社山と溪谷社 取締役副社長

東京都出身。
聖心女子大学を卒業後、ドイツへ渡り、ルフトハンザドイツ航空に就職。帰国後、1995年山と溪谷社に入社。
営業部、編集部への配属後、2009年より現職を就任。祖父は山と溪谷社の創業者川崎吉蔵。

ISHIOKA AZUMI

石岡 あづみ
石岡繁雄の志を伝える会」代表

1952年、石岡繁雄、敏子の次女として生まれる。

もの心つく前から、登山家の父に連れられて鈴鹿山系や穂高などに登る。2006年8月、父死去。石岡家を継承する。

2007年『石岡繁雄が語る氷壁・ナイロンザイル事件の真実』と復刻版『屏風岩登攀記』刊行。同年9月より、父の遺品や資料などの整理作業を始める。
2009年12月、「石岡繁雄の志を伝える会」発足。2012年12月、名古屋大学博物館に父の遺品など約500点を寄贈。同学大学文書資料室に文書系資料約1600点(特定歴史公文書等として内閣府に登録数)を寄託。
一昨年名古屋大学博物館、昨年上高地インフォメイションセンター、今年鈴鹿高専で「氷壁を越えて」展を行う。

11/29(日)

講師

NOGUCHI IZUMI

野口 いづみ
日本登山医学会理事、日本山岳会理事、日本山岳文化学会常務理事。

都立武蔵高校時代より山岳部に所属。東京医科歯科大学卒業。鶴見大学麻酔科前准教授。
山の医療や安全登山のための講演、執筆なども行っている。

著書に「実例から学べる!山の病気とケガ(山と溪谷社)」、「山登りトラブル回避&対処マニュアル(大泉書店)」など。NHK BS1「実践!にっぽん100名山」に出演して実技指導を行う。

ROGER SCHÄLI

ロジャー・シャーリ
37歳。
プロのオールランダーの登山家。

1978年生まれのスイス人。19歳で、24時間以内にアイガーとメンヒ北壁を登頂。
23歳の時にインドのガルワール・ヒマラヤ山脈のArwa尖塔(6193m)の最初の登頂を完了し、この実績を基に2002年「登山オスカー」候補者に指名される。
その後、パタゴニア、グリーンランド、アラスカ、ノルウェー、モロッコ、ドイツ、イタリアなどの山々に登っている。

アイガー北壁には、季節ごとに異なる15本のルートで、35回以上も登頂。

モットーは、「登山は、1年につき365日、私の心の中にあります」

Web: http://rogerschaeli.ch/en/

ONODERA AKIRA

小野寺 昭
1943年9月19日生まれ、北海道出身。

テレビドラマ「太陽にほえろ!」(72~86)でブレイク。

主な作品には、金子修介監督の『毎日が夏休み』(94)と『ガメラ 大怪獣空中決戦』(95)、
『天国までの百マイル』(00/監督:早川喜貴)、『コドモ警察』(13/監督:福田雄一)、
『猫侍』(13/監督:山口義高)などがある。

ITO MACHIKO

伊東 真知子
子供の頃から虚弱体質で、20代で自律神経失調症になり、薬ではなく自分自身を変えることで健康になりたいと1980年よりヨガを始める。
沖ヨガ、アイアンガーヨガ、指ヨガ、瞑想指圧、マタニティ・ヨガ、などを学ぶ。
2007年にインド・ジャイナ教のプレクシャ・メディテーション(知覚瞑想)に出会い、
4度の渡印、ジャイナ教の最高僧 故アチャリア・マハプラギャよりHolyname「DYVIA」を授かる。
自分が変わることにより、心と身体の健康になることを伝えたいと指導を始めて32年。マタニティ・ヨガは助産院にて23年間指導する。現在、山と溪谷社にてグループ会社社員を対象にヨガと瞑想を指導。

山と溪谷社 企画開発部所属
ヤマケイ登山教室の企画、運営
女性のための登山教室「レディーストレッキング」「女子・中級登山講座」と「ニコン×ヤマケイphotoトレッキング」を担当。実践講座に同行。

コーディネーター

SUZUKI KEISUKE

鈴木 啓助
信州大学理学部教授
信州山の環境研究センター長

1954年に山形県寒河江市に生まれる。
子供の頃から山が遊び場。高校時代は朝日連峰に毎週のように通う。
雪のことを学びたくて北海道大学に進学。寮で酒と麻雀を覚える。
雪のない東京の大学に就職。おかげで世界各地の雪氷圏に調査で行く機会に恵ま れる。
南極にも越冬と夏を1度ずつ行かせてもらう。
1996年に松本に。身近な山と雪を研究することに。
仕事で山に登ることができて最高に幸せ。最近は脚力の衰えを感じ、学内では常 に階段利用で訓練。

パネリスト

ISONO GOTA

磯野 剛太
1954年東京生まれ。成蹊大学経済学部卒。登山家、旅行家
全国「山の日」協議会事務局長

高校時代から日本国内の登山・登攀トウハン活動、山岳スキー等に専念。国内で幾つかの岩壁初登攀記録を残す。
76年 ナンダ・デヴィ、77年欧州アルプス以降、80年チョモランマ北壁、84年カンチェンジュンガ中央峰登頂。88年の日本・中国・ネパール三国合同チョモランマ登山隊の南側登攀隊長。また、北米最高峰マッキンリー山頂からのスキー滑降、ヒマラヤのガンジス河上流激流ゴムボート下り、中国の未踏査地域調査やボゴダⅡ峰初登頂、キレン山脈最高峰初登頂等を実践。
最近では、山岳・自然ガイドの全日本組織化の中心となり、各地のカルチャーセンター講師や各種専門組織、地域社会村興し等のアドヴァイサーも務める。

KOIZUMI TAKEEI

小泉 武栄
プロフィールは上記をご覧ください。

ONODERA AKIRA

小野寺 昭
プロフィールは上記をご覧ください。

オープニングコンサート

Verdeoscuro y Blanco

ベルデオスクーロ イ ブランコ
約30年前にフォルクローレを愛する6人のコンフント「Laguna verde」を結成。
長野県を中心に各地で演奏活動を行なう。
2003年にファーストアルバムをリリース(ネット販売限定)。同年、メンバーの
うえむら一彦と堀みゆきが「Verdeoscuro」のデュオを組み音楽活動を始める。
各地のイベント(お祭り等)、学校関係、ホテルやカフェでの演奏経験多数。
ラグーナベルデのメンバーであるブランコこと、白沢理一を交
えて「Verdeoscuro y Blanco」のグループ名で演奏することもある。
Verdeoscuro y Blancoとは、スペイン語で「深緑と白」の意味。

時空を超えて私たちに重なった南米の人々の魂と、そこに吹く風が、私たちの想いとからまって織り成した色を感じてもらえるような音楽づくりを大切にしている。

<メンバー>
うえむら一彦(ギター・チャランゴ・サンポーニャ)
堀みゆき(ケーナ・サンポーニャ)
白沢理一(ボンボ・パーカッション)

元気な高校山岳部紹介&「山のウルトラクイズ」

Fukashi Highschool

松本深志高校山岳部
松本深志高校山岳部は男子18名女子4名総勢22名の大所帯です。
北アルプスを中心に、八ヶ岳、南アルプス等にも登っています。大会で上位入賞することにはこだわらず、月一回程度自由参加で行う登山を楽しんでいます。

Agatagaoka Highschool

松本県ヶ丘高校山岳部
長野県松本県ヶ丘高校山岳部、通称「縣陵山岳部」(KAC)は自然豊かな信州の山々とともに歴史を刻み続けてきました。
「月に一度泊りで山行」を目標に掲げ、日本アルプスを含む長野県全域をフィールドとして活動しています。
大会関係では、インターハイにも出場し、実績を上げています。しかし、あくまで大会は活動の「一部」で、メインは山に登ることそのものです。
※「縣陵(けんりょう)」とは、松本県ヶ丘高校の通称です。

フォーラムMC

HONMA KANAKO

本間 香菜子
NHK長野放送局キャスター。長野県内向けのニュース番組「イブニング信州」(平日18時10分~)などを担当。東京都出身。幼い頃から自然が好きだったこともあり、8年ほど前から東京近郊での山登りを始める。そして4年前には念願かなって山岳県信州へ移住し、夢にまで見た山に囲まれた生活をスタートさせる。移住後は信州でできた山仲間とともに、木曽駒ヶ岳や蝶ヶ岳、常念岳、乗鞍岳、涸沢、八ヶ岳、そして各地の里山の登山を満喫している。山頂から眺める、山の峰々が折り重なるように続く景色が特に好き。